2024年1月4日に厚生労働省で労働政策審議会の部会を開催し
雇用保険の加入対象者を増やす報告書がまとめられました。
まだ先の話ですが、この法律が施行されると雇用保険に加入する必要がある人間が
約481万人増加するといわれています。
どの様な用件になるのか?
どの様な問題が発生するのかを専門家が解説します。
雇用保険の加入対象者とは?
現在の雇用保険加入の対象者は次の人です。
・週所定労働時間が週20時間以上
・雇用契約が一か月以上
・学生ではない
この3点の条件を満たすと雇用保険に加入することになります。
もし、会社の従業員さんの中で、この条件を満たしている方がいる場合
しっかりと加入手続きを行ってください。
雇用保険の加入者拡大とは?
今回の報告書で上がっている条件は週所定労働時間が10時間以上の人まで広げる
というものになっています。
フルタイム(1日8時間)で働く人は、週2日以上の勤務で雇用保険に加入させる必要があります。
これにより、ほとんどすべての労働者が雇用保険に加入するようになります。
加入者の拡大が引き起こす問題は?
雇用保険に加入できると、従業員は失業などの時に手当をもらえたり育児休業中の報酬補填
などがされ、給料が無くなったタイミングでの生活を守ることに大きなプラスとなります。
それでもいくつかのマイナス要素があります。
まず、保険料がかかります。
雇用保険の保険料は従業員と会社の両方に負担が発生します。
手取りが減りますし、さらに会社の負担が大きくなります。
次に手続きが増えます。
雇用保険に加入している人が増えることで会社はその分事務負担が増えます。
この様に加入することでマイナス要素もあります。
法律が改正されるのはまだ先になりますが、準備は進めましょう。
まとめ
今回はまだ報告書が作成されただけで、決定されたことはありません。
しかし、社会保険や雇用保険の加入者が増えることは既定路線で
これからも多くなっていくかと思います。
しっかりと準備をし、法律改正に対応できるように準備しましょう。
リンク:yahooニュース_短時間労働者も雇用保険に
リンク:厚生労働省_雇用保険の加入手続きはきちんとなされていますか!
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