中小企業が賃上げをする方法と必要性

中小企業が賃上げをする方法と必要性 ブログ

今の日本では、社員の賃上げが望まれており
賃上げに対応できないと、事業の継続が難しい状態になりかねません。
中小企業がどのように賃上げをすればいいのか
また必要性を人事労務の専門家である社会保険労務士が解説します。

2025年の賃上げの動向

賃上げがどの程度できるかは会社の規模や業種、地域などで
変わってきますが、総じて上昇傾向になります。
2025年の第1回回答の集計では次のようになっています。
・全体の平均賃上げ率:5.46%
・中小企業の賃上げ率:5.09%
・賃上げ実施企業割合:61.9%

おもな賃上げの理由は労働力の定着や確保、同業他社の賃上げ動向等が挙げられています。

つまり、給与を上げないと新規雇用をしたり、勤務している社員が転職をしてしますなど
人手の確保が難しいと判断されています。

どのようにしたら賃金を上げられるのか?

大きく分けると3つ方法があります。

生産性の向上

業務の効率化や作業にAIを使用することで会社の「生産性の向上」を行い、収益性を高めます。
さらに、業務を見直しコスト削減などにより出費を減らす。
最後に社員のスキルアップを促し、より高い成果を出せるようにする。

価格の見直し

原材料高騰やエネルギーなどのコストをしっかりと価格に転嫁し
この価格の見直しは正当なものであることを顧客に理解してもらうことも大事です。

助成金の活用

中小企業向けに助成金や補助金が多数あります。
これらを活用することで賃上げに必要なコストを一部カバーすることもできます。
例えば…
・業務改善助成金(事業場内の最低賃金の引上げ等を行ったときに助成)
・キャリアアップ助成金(従業員の処遇改善の取り組みをした会社に助成)


このような助成金を活用することで国の資金も活用し賃上げを行えます。

この中で、最初に取り組むべきは3つ目の助成金の活用だといえます。
他2つはリスクがありますが、助成金だけはリスクがありません。
今、賃上げをするためには活用できる助成金をすべて活用することをお勧めします。

賃上げの必要性は?

なぜ会社が、様々なことをして賃上げをしなければいけないのか?
これまでは必要なかったのに、なぜ今必要なのか?
そのように疑問を持っている方も多くいるかもしれません。
ですが、今は賃上げが絶対に必要です。
その一番の理由は、給与を上げないと会社が存続できなくなります。

今は国をはじめ、ありとあらゆる所で賃上げを求められていて現実に給与があがってきています。
こんな中で賃金を上げることができなければ新しく人を雇ったり
今いる社員がいなくなったりしてしまいます。
そうなると会社が立ち行かなくなってしまいます。

賃上げをすることも大きな負担にはなりますが、会社を支えてくれる
社員さんがいなくなってしまうことも大きな問題になります。

そんなことにならないようにしっかりと対応をしましょう。

さいごに

中小企業が賃上げを行うのは難しく大変です。
ですが、賃上げを実行しないと会社を運営する人員がいなくなってしまいます。
そのようにならないよう、会社で無理なくできることを行い会社が続けられるように
できることから始めていきましょう。

リンク:厚生労働省_賃金(賃金引上げ、労働生産性向上)
リンク:厚生労働省_キャリアアップ助成金
リンク:日本労働組合総連合会_回答速報

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